海外市場への進出を目指すブランドにとって、商標保護は非常に重要です。
しかし、いざ海外商標の出願を検討すると、多くの経営者がこう感じるはずです:
「えっ、高すぎる…?」
「こんなに多くの国に、全部出願できるの?」
「複数国に出願したい場合、もっと安く済ませる方法ってあるの?」
答えは 「あります」。
しかも、出願する国の数によって、最適な戦略はまったく異なります。
この記事では、代表的な2つの出願方法をご紹介し、
ムダな出費を防ぎながら、国際展開をスムーズに進める方法をご説明します。
🔍 まず確認すべきは「出願したい国の数」。
私たちはまずお客様に、「ターゲット市場は何カ国か?」を自己確認していただきます。
出願国数が費用に大きく影響するからです。
ここでは、5カ国を目安に、基本的な出願方法を解説します。
方法①:国ごとに出願(Direct Filing)
申請国が少ない(5カ国以下)場合に適した方法です。
各国の代理人に依頼して、その国の商標法・言語・書類要件に合わせて個別に出願します。
国によって審査基準が異なるため、現地代理人の判断が非常に重要です。
例えば、同じ商標がA国では登録できても、B国では拒絶されることもあります。
ーメリット:
各国の市場ニーズに合わせて、商品・サービスを柔軟に選べる。
台湾・香港・マレーシアなど、マドリッド制度に非加盟の国には必須。
ーデメリット:
出願費用が高い(国ごとの代理費用+官費が必要)
スケジュール・手続管理が複雑になりやすい
方法②:マドリッド国際商標出願(Madrid System)
出願国が多い(5カ国以上)ブランドに適した方法で、WIPO(世界知的所有権機関)が管理する制度です。
経営者の方々からよくご相談いただく人気の方法ですが、
一見便利なシステムにも注意点がいくつかあります。
ーメリット:
- 1つの出願で115カ国以上をカバー可能(欧米、日本、韓国など)
- 一部の国は後から追加もOK(追加費用あり)
- 書類作成・翻訳・管理コストを削減できる
- タイ、ベトナム、マレーシアなど審査が長い国も、18ヶ月内に審査結果が出る(審査期間の管理がしやすい)
ーデメリット:
- 最初の5年間は「基礎出願」に依存するため、基礎出願が拒絶されると国際出願も影響を受ける。
- 非加盟国(台湾、香港、アルゼンチンなど)には使用できない。
※台湾は加盟していないため、まず加盟国での出願(基礎出願)が必要であり、台湾法人または現地国籍の必要があります。
💡ポイント:安さより「適切な戦略」でコストを削減!
「とにかく安い」よりも、「自社に合った戦略を選ぶ」方が結果的に節約になります。
✅ 失敗しやすい例:
出願順序や国の選定ミスでタイムロス
同じ商標を何度も出願して費用がかさむ
審査が通らず、結果的に登録できない
📌 まずは信頼できる代理人に相談し、業種・国・成長段階に合わせた戦略設計をおすすめします。
🌍 よくある質問(FAQ)
Q:台湾はマドリッド非加盟国ですが、どうすれば商標を守れますか?
A:台湾では「国別出願」が必要です。台湾で先に出願してから海外展開を進めましょう。
Q:2〜3カ国だけなら、マドリッド制度を使うべき?
A:いいえ、むしろ費用が高くなる可能性があるため、「国ごと出願」の方が適しています。
Q:すでに他国で同じ商標が登録されていたら?
A:交渉・異議申立て・無効審判・ブランド名の変更など、早期対応がカギです。
✨まとめ:ブランドの海外展開は「商標戦略」から
スタートアップ企業からグローバルブランドまで、
海外進出の第一歩は「商標の選び方と出願方法」で決まります。
正しいルートを選べば、無駄な費用を抑えながら国際的なブランド価値を守ることができます。
もし、「どの国から始めるべきか」「どちらの制度が自社に合っているか」など判断に迷ったら、
どうぞお気軽に【無料相談】をご利用ください。
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